ピュアタブレットの環境ができた! ― 2008年01月27日 03時43分12秒
久々に情報さがしてみた
えー、ちと古い話になるのだが、去年の6月に友人よりNECのタブレットPC「Lavie TB700/5T」を譲り受けた。
んで、それをHDDを換装して復旧を試みたわけだが、インストール後にHDDからブートしようとすると
Reboot and Select proper Boot deviceなんてメッセージが表示され途方にくれていた。
or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key
機種名で検索をしても製品発表なんかのニュースがほとんどで、流通量もそれほど多いわけではないので自力インストール記のようなものがほとんど見つからず放置状態にしていた。
が、今日なんとなくまた調べたところちょっとしたヒントが見つかった。
そっか、法人向けブランドもあったな
「tb700 リカバリ」で検索をした際にちょっと目にとまったのが、Yahoo! オークション。「VA93J/GL」という機種を出展していたページらしいのだが、「LaVie TB700/5T としてリカバーされるのと」という記述が。
そういやVersaProブランドで法人向けにも同時発売していたなーということに思い当たり、念のためそのオークションページにいってみると掲載されている写真は TB700/5T とまったく同じ機種。んじゃ、「VA93J」をキーワードにしたら別の情報が引っかかるんじゃね?
そういや「HDD換装」が前提
「va93j インストール」とか「va93j リカバリ」とかでしばし探してみるもオークションページとかばかりであんまり有効なやつが見つからない。さて他にどんなキーワードがあるかな?
で、よくよく考えてみたら出荷時のHDDにリカバリ行うのに失敗するわけはないので、参考になりそうなケースといえばやっぱりHDDを換装してリカバリってケースか。んじゃ「va93j 換装」としてみよう。
このキーワードが当たりらしく、「VA93JのHDDを交換したのですが、ブートすることが出来ないのです」という記述を発見。携帯PC HDD換装情報 会議室という掲示板だった。
見に行ってみると、別にタブレットPCではなかったのだが「HDDを換装してセットアップしたがOSが起動しない。BIOSではHDDを正常に認識している」と、我がTB700の現在の状態と同じような悩み。これに対する回答は「パーティションをアクティブにしてるか?」とか「以前メモリ不良でセットアップに難儀した」とかあまり関わりのないものが続いたが、こんな回答<が。
原因はどうやら東芝製の1.8インチHDDが48-bit LBAに対応しているのですが、LaVieでは対応していないのが理由のようです。MK6006GAHの48-bit LBA対応を無効にしたらすんなりリストアでき、ブートも出来ました。
48bit LBA
この「48bit LBA」という単語、調べてみたらいわゆる「Big Drive」のことらしい。128GBが天井、ってやつ。って、待て待て。TB700に取り付けた「MK2006GAL」って20GBだで?という疑問も湧いたのだが、念のため調べてみるとたしかに「MK2006GAL」は48bit LBA対応機種。すなわち先の掲示板に出ていた対処方法がそのまま使える可能性が。
ということで、先の情報を元に、MHDDなるツールをダウンロード、DOS起動ディスクを作成してそこから試してみた。
MHDDがHDDを認識しないし
苦労してDOS起動ディスクを作成しMHDDを起動してみるも、どうもHDDを認識していない上にHDDのアクセスランプが点きっぱなしに。なんじゃい、こりゃ。
例によってBIOSで認識はできているので壊れているわけじゃなさそう。仕方なしにMHDDに関連して検索をしたところ、まんま、MHDDで48bit LBAサポートをOFFにする手順が見つかった。
これによると、「3.HDDを「自動」→「未設定」に変更する。」という作業が手順に含まれていた。そうかDOSがHDDつかんじゃってるのかも。ということでBIOSからHDDを「未設定」に変更してみたがやはりMHDDで認識していない。はて。
そういやMHDD初回起動時に「GFGディレクトリ作ったったで」というようなメッセージが出ていたし、本来は「primary channelを認識できないよ」ってなメッセージに「CFGディレクトリにある設定ファイルを見てね」ってなのも含まれていたのでCFGディレクトリをがぱっと削除し、もう一度MHDDを起動。→ プライマリーチャネル認識してる!!
あとはとんとん拍子
で実際に48bit LBAサポートをOFFにしてFDDをはずし、BIOSの設定を元に戻して再起動したら、すんなり(インストール途中の)WinXPが立ち上がった!
ここまできたら後は普通のPCと変わらん状態なので、リカバリディスクから新しくリカバリを実行し、普通に使えるようになった。ふぅ、半年以上かかったか。
まとめ
今回の作業の要点はこんなところ。
- HDDブートできなかったのは、HDD自体が48bit LBA対応でPCがそれに対応していなかったため
- MHDDで48bit LBAサポートをOFFにできる
- MHDDを使う前にHDDを認識しないようにしてから作業したほうが良い
蛇足:さて、この後は...
現在は普通のWinXP PCとして使える状態になっているのだが、さてこれを何に使おうか。別に絵を描くわけでもないのでそれほどタブレットにこだわるわけでもないし、いささか古い機種ということもあってバッテリ持ちもかなり悪いし、ちょっとうまい使い道が見つからないなぁ。
コメント
_ espiya ― 2009年02月17日 00時00分39秒
_ kaze-kaze ― 2009年06月20日 16時59分52秒
MHDDで48bit LBAサポートをOFFしましたが、立ち上がりません。
CFGディレクトリを削除する手順を教えてもらえませんか?
_ dara-j ― 2009年06月21日 03時54分48秒
もう結構前の話なので、お役に立てるか...
> CFGディレクトリを削除する手順を教えてもらえませんか?
いや、手順もなにも、単にFDにあるCFGディレクトリをざくっと消しただけなんです。
MHDDでの作業でdara-jが詰まったポイントは
・HDD自体を起動したDOSがつかんでいたためか、MHDDからHDDが見えなかった
↓
・DOSが認識しないようにBIOSでHDDを切ったが、MHDDはすでにCFGに記録した設定をみているのでやはりHDDを認識しなかった
↓
・CFGディレクトリを削除してMHDD起動したらようやく認識した
と、ちょっと余計な手順を踏んだだけで、基本的に記事中のリンク先(http://pcq.furu.org/thread.php?thread=63077#95377)に書いてあることがすべてだと思います。
リンク先の掲示板や、この記事のコメントでも成功した方はいらっしゃるので、がんばってみてください。
_ costbuster ― 2010年04月19日 20時55分46秒
やっと CFGディレクトリの削除までたどりつけました。
MHDDからCFGディレクトリを削除するために、
MHDD>Dir a:/p ではCFGディレクトリが見れません。
DOSコマンド忘れたので、もうすこし具体的に
CFGディレクトリを削除する手順をおしえていただけないでしょうか。
入手した1.8インチHDDが3個ともCFG縛りになっています。
_ dara-j ― 2010年04月20日 04時41分16秒
> MHDD>Dir a:/p ではCFGディレクトリが見れません。
> DOSコマンド忘れたので、もうすこし具体的に
> CFGディレクトリを削除する手順をおしえていただけないでしょうか。
いや、なにも特別なことをした覚えがないのですが(汗
以前のMHDDブートFDが見つからないのでちょっと断言できないのですが、CFGディレクトリが不可視かも知れないので、dir /a を試してみてはいかがでしょうか。または、Windows環境からFDDを覗いてみるとか。
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私も同じ現象で悩んでいました。
リカバリCDを入れても途中で、Usage Error 11030 となって終了してしまうし、Fedoraとか入れてみても、ブートできないのでがっくり来ていましたが、管理人さんの分かりやすい解説であっという間に解決しました。
ここの情報がなかったら、今頃ネットワークブートしているところでした。
ちなみに私の場合は、MHDD の ISO イメージの方をダウンロードして、CDROMに焼いて使ったので、FDDも不要でした。このCDは、今後もハードディスクの作業等で役立ちそうで2重にうれしいです。
本当にありがとうございました。