Potable ChromeをWin2Kに入れてみた2008年09月10日 04時34分14秒

Google Chromeっすか!

前のエントリでも書いたが、9月の頭から1週間ほど現実逃避をしていたのだが、その間のコンピュータのコの字もない生活をしているうちにGoogle ChromeなるWebブラウザをリリースしており、あちこちで当然のごとく話題に上っていた。

どうやらめちゃっ速らしいので早速インストールしてみたところ、確かに目が覚めるように速いのだが、

  • グリモンやらJSAやらAll-in-One Gesturesやらで重装備したFirefoxの操作性にはかなわない
  • こんな話が聞こえてくるぐらい、プライバシーに対する基本的な考え方が疑問
なので、当面レンダリングの確認やらスクリプトのチェックくらいにとどめておこうかといった按配だった。

Win2Kで動くかな?

が、GMail限定とかなら先にあげたネガティブ要素くらいは気にならないので、会社のセカンドマシン(Win2K)に入れようかと思ったが、これまたXP/Vista向けってことで調べてみることに。

google chrome win2kなんてベタキーワードでお伺いをたててみると真っ先に引っかかるのが以前Win2KでSafariを安定動作させる方法をトラックバックで教えてくださった黒翼猫氏の記事。やっぱりWin2Kに対する愛が違うなぁ。

で、その記事を見てみると、ダウンロードページで阻害され、インストーラがヘソを曲げ、といった、予想以上の厳しさ

ポータブル版ならインストール楽じゃね?

氏の記事の手順で確かに動かせるのだが、インストーラの段階からいろいろしなきゃならない(黒翼猫氏がこの辺りを楽にできるバッチを配布してはいるのだが)のはさすがにしんどいと思っていたらMOONGIFTにこの記事が。

ポータブル版ならうまくすれば単なるZIPアーカイブとかの可能性が高いので早速こちらのページからダウンロードしてみたら、7-zipの自己解凍形式。よし!

早速クラッシュですよ?

で、ダウンロードしたexeを解凍ツールで解凍してローカルディスクに配置、起動。早速「Win2Kじゃ保証しねぇぞ、ゴルァ」とアラートがでることは覚悟していたのだが秒速クラッシュ。しかもタチが悪いことにエラーダイアログを閉じるとまた速攻クラッシュの無間地獄に陥るし。きつぅ。

解決策を探ると、またもや...

で、またまたGoogle先生のご神託を賜ったところ、またもや黒翼猫氏が動作させてるし。ほんとにすごい人だな。

手順は黒翼猫氏の記事のとおりでほぼ問題ないが、一応流れをまとめてみる。

  1. まずGoogle Gears\localserver.db がファイルであることを確認。氏の記事は04.09.2008版のようだが、この記事を書いている段階ではより新しい08.09.208版がダウンロードでき、dara-jが確認した限りではこの問題は解消されているようだったが、念のため。
  2. 氏の作成したXP向けAPI提供ツールセットKDWをダウンロード、任意のフォルダに展開する。
  3. 展開したKDWフォルダ内のkdllinst.exeを起動、記事を参考に必要なラッパーDLLを[Portable Chromeのインストールフォルダ]\Chrome にEz Install。氏の記事の図中の番号どおりに操作をするように。

chrome.dllを書き換える場合は

単にKDWでラッパーをインストールしただけだと起動時に毎回「Win2Kじゃ保証しねぇぞ、ゴルァ」アラートが表示されるのだが、これが気になる向き(って、みんな気になるわな)は、やはり氏の記事に示されている手順でchrome.dllを書き換える必要がある。

ところが、現在ダウンロードできるPortable Chromeは氏の記事で動かしているものより新しいバージョンになるため、書き換え対象のアドレスが変更されている。04.09.2008版では0x0008F317となっているが、dara-jが動作させてみた08.09.208版では0x00090D05になっていたのでご注意されたし。

余談

Google Chromeが速いのはメモリ消費量とのトレードオフだ、みたいな話もあるようだが、すくなくともdara-jの環境ではFirefoxのほうがよっぽどメモリを消費しているので、気にならない。厳密に比べてみてはいないがOperaやSafariも同程度のメモリ消費なのでは?といった感じだ。ただしChromeはマルチプロセスで起動するようなので、タブをいっぱい開くとこの限りではないかも。

あと、細かく検証していないが下記の2点がちと気になっている。

  • オレオレ証明書なSSLサイトに接続しても警告してくれない風味。職場の環境でしか試していないのでどっかオレオレ証明書サイトを探して追加確認してみるかな。
  • JavaScriptから別ウィンドウ(別タブ)開くときにポップアップブロックに引っかからない風味。Firefoxみたいにオープンできる数に制限でも設けてるのだろうか。それとも新規ウィンドウ開きまくるブラクラは大歓迎といった姿勢なのだろうか。

コメント

_ 黒翼猫 ― 2008年09月10日 09時23分24秒

こんにちはー
Portable_Google_Chrome_08.09.2008.exeではなく、
Portable_Google_Chrome_0.2.149.29 というのがリリースされていて、そちらだと Chrome本家がそのまま入ってるようで、アドレス変更はChromeと同じで上書きで使用できKDWの使用も必要ないみたいです。

誤解があるようなので、ひとつか補足すると、バッチファイルは実行すると、普通に Googleをダウンロードしてインストールできるようになるという代物なので、KDWを使ったり、バイナリ書き換えが必要だった Portable_Google_Chrome_XX.09.2008.exe よりはずっと敷居が低いかと思います。

_ dara-j ― 2008年09月10日 11時59分01秒

黒翼猫さん、コメントとTBありがとうございます。
> Portable_Google_Chrome_0.2.149.29
あれ?ほんとだ。さらに更新されてたんでしょうか。

> 誤解があるようなので、ひとつか補足すると、バッチファイルは実行すると、普通に Googleをダウンロードしてインストールできるようになるという代物なので、
すみません!もう一度元記事をよく読んでやっと理解しました。バッチでセットアップ時に引っかかるexeをみんな互換登録してたんですね。
さらにChrome本体はアラート気にしなければクラッシュしなかったのも気づきませんでした orz
なるほどポータブル版をごにょごにょするより圧倒的に楽でした。

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_ 黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition - 2008年09月10日 09時16分10秒

Portable Chrome 0.2.149.29 が出ているとのトラックバックを頂きまして、使ってみたところ、 Windows 2000の非エクスポート関数を使ってた箇所や前回指摘したアーカイブのミスが修正されているようです。(クラッシュもしなくなりました)というわけで、修正が必要なのは警告...