ZK Desktopを試してみた ― 2007年08月26日 05時08分14秒
Web OS
Web OS、つまりブラウザ上で動作するOS(というよりもアプリケーションプラットフォームだろう)には以前から興味がある。Start ForceやeyeOSなんかも試してみたことがある。
今日付けのMOONGIFTで、またWeb OSが紹介されていた。それが今回試してみた「Zero Kelvin Desktop」だ。
インストールから起動まで
MOONGIFTの記事には
WindowsでJDKが入っていればバッチファイルを起動するだけで利用できる。とあり、手軽な印象だったので早速Demoページからダウンロードしてみた。
ダウンロードしたZIPアーカイブには起動ファイル「windows.cmb」があるので、これをダブルクリックして起動してみる。
------------------------------- ZK Desktop Demonstration Server ------------------------------- Neither the JAVA_HOME nor the JRE_HOME environment variable is defined At least one of these environment variable is needed to run this program Startup complete! To access the server, point your web browser to: http://localhost:8080/zkdsamplesite Press any key to shut down the demo server.ふむ、JDKインストールしてたんだけど、環境変数が設定されていなかったみたいだ。確かインストールパスが「C:\j2sdk-1.4.2_15」なので、これを設定してみる。
こんどはちゃんとtomcatが起動したようだが、なんかJDK 5以降が必要だかなんだか文句いってすぐに終了。README確認したら、
- The Java JDK 1.5 or later. (Note that you need the JDK installed, not just the JRE!) Visit http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp for details.って書いてあるじゃん。
仕方ないのでhttp://java.sun.com/javase/downloads/index.jspへいって、この際だからとおもってJDK 6をダウンロード。65M以上あるよ、でかすぎ。(と思ったけど、.NET Framework SDKのほうがよっぽどでかいか。)
念のため以前の1.4系をアンインストール後にダウンロードしたJDK 6(しかし、このバージョン呼称の混乱ぷり、なんとかならんのか。すぐに把握できん)をインストール、そのパスを環境変数「JAVA_HOME」に設定してもう一度「windows.cmd」を起動。
おっと、今度はtomcatのコンソールにずらずらとメッセージが表示された。OKっぽそうだ。
さっそく接続
コンソールに表示されているとおり、http://localhost:8080/zkdsamplesite を開いてみる。おお、起動した。
なにやら「Hello, Demo! Welcome to the Sample ZK Desktop Site!」というウィンドウが表示され、中にアイコンが2つある。「Console (1.0)」と「Samples」だ。
「Console」のほうは起動してみるとログやSQLの発行(なにに対して?まぁデバッグ用途なんだろうけど)ができるようになっており、まったく使い道が浮かばない。
もうひとつの「Samples」のほうはフォルダアイコンで、これもダブルクリックしてみる。どうやらサンプルアプリケーションのフォルダのようだ。...って、元のウィンドウのほうから「Samples」のアイコンがなくなってるよ。なんかSystem 7のころのMacみたいだ。
さてサンプルアプリのほうはどうかというと、テキストビューワがあるものの、起動してもファイルがないし、ファイルを開くためのインターフェイスもないのでちゃんとテキストを見られるのかすら確認できない。あとウェブブラウザもついてるがわざわざ確認するまでもない。ぶっちゃけた話、ドラッグ可能なiframeだから。
そんなこんなで感想
といった具合で試してみた感想。
- UIは小奇麗。タスクバーやらスタートメニューやらデスクトップアイコンやらがないが、まぁいいでしょう
- 起動はそんなにさくさくしている印象なし。めっさ重たいわけでもないけど。
- 付属アプリが意味なさすぎ。
- ファイルシステムの実装、まだなの?ウィンドウがいくつか起動してるの確認しても意味ないんすけど...
まぁ、OSと呼ぶにはまだまだ足りないものが多すぎるし、機能が充実すればしたで動作が重くなったりいろいろあるんだろうけど、この分野はうまくバランスをとればWebアプリケーションの開発スピードを高めることができると思うのでほかのWeb OS同様がんばっていただきたい。
蛇足:アプリケーション構成
ついでといっちゃ何だけど、アプリケーション構成について。 インストールディレクトリから tomcat/webapps/zkdsamplesite/applications 下がファイルシステム(?)のルートのようだ。ここに「console.webapp」と「Samples」があり、これらが先ほどの2つのアイコンに対応している模様。また、「Samples」下には「~.webapp」というフォルダがいくつかあるので、これがアプリケーションになっているみたいだ。
~.webapp はXMLファイル「package.xml」と「chrome」「code」「resources」の3つのフォルダで構成されており、「chrome」フォルダには「~.zul」というXMLベースのファイルが格納されている。見たところなんとなくXULぽい構文みたいだから、Mozilla大好きっ子はわりと抵抗なくアプリケーション開発ができるのでは。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://dara-j.asablo.jp/blog/2007/08/26/1752180/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。