カスタムファームウェアとマーケット環境 ― 2010年07月20日 04時30分38秒
さて、しつこくePadネタですよ。
カスタムファームウェア2種
このあたりが(中華に限らず、かな?)Androidデバイスの面白いところで、海外(に限らないんだろうけど)のgeekな方々がカスタマイズ版ファームウェアを作成してたりして、これを入れるとパフォーマンスや安定性が改善したりするんだそうで。
EKEN M001やMoonse E7001ではわりと早くから出回っているのは知ってたんだけど、ePadはマイナー機種なので「まぁ出ないだろうなー」と思ってたんだけど、前回のエントリの最後にもちょこっと書いたが、ありがたいことにこのマイナー機種でも2種類は存在していることが確認できた。
demov 1.7.4
まずは、2chの本スレの以下のレスで紹介されてた「demov174」。
epad gom flytouch使ってるやつ「1.7.4」てのはファームウェアのバージョンなんだけども、dara-jが入手したePadはなぜか最初からこの1.7.4だった。ためしにこれ入れてみたところ、アプリは初期状態と大体同じだったんだけど、タッチパネル周りが調整されてて、フリックしたいのにタップ確定、みたいな誤操作がずいぶんと減った上に、リストのスクロールなんかがスムーズになって全体的に以前よりキビキビとした動作になった。カスタムファーム、すげーな。
このファームためしてみ
このフォーラムの#11
ttp://www.slatedroid.com/vbulletin/showthread.php?1937-epad-firmware-anyone-interested-in-getting-a-copy-to-port-over/page2
ttp://www.4shared.com/get/QLs2AYSH/demov174.html.
1.7.4
ただ、次に紹介するSlatedroid 1.3系と比べると、バッテリ残量表示の精度があまりよくなく(これはオリジナルファームも同じ)、結局は使わんことに。
Slatedroid 1.3 FlyTouch Edition
確か「ePad」がらみで検索したときにたどり着いたと思うんだけど、こんなありがたい情報を載せてるサイトさんが。
翌日、気を取り直してググりまくりました。っと言うほどでもなかったです。(今思うと)どうやらまったく同じ機種を購入されてて、これまたdara-jもよくこの状態になったんだけど、ブートシーケンスの途中で止まってにっちもさっちもいかない状態を、このカスタムファームインストールで改善されたとのこと。
何十回目かは覚えていませんが、ここのFlytouch/Epadのフォーラムのダウンロードタグにそれらしきものを見つけました。
http://www.slatedroid.com/vbulletin/forumdisplay.php?60-Flytouch-Epad
"Slatedroid1.3-flytouch-edition V2"というファイルをダウンロードしました。
少し補足しておくと、上記引用のURLはフォーラムで、カスタムファームはこのスレッド(?)のレスに添付されてます。探してみてください。
「祭日/休日/祝日」さんは「V2」という新しいバージョンを入れてますが、dara-jはこれのひとつ手前の「Slatedroid1.3-flytouch-epad-editions」のほうを使ってます。まぁ深い意味はないんだけど、デバイスの調子が悪いときにとっかえひっかえファームを入れ替えてみて、これが一番安定してたので。
こちらもタッチパネルの感度やスクロールパフォーマンスが向上してる上、バッテリ残量表示の精度がよくなってる(気がする)のでかなりお気に入りな状態。まぁ、壁紙がWVGAじゃなくて左右が切れてるとか起動時のスクリーン表示がちょっとアレだとかホーム画面のアイコンが1画面あたり4 x 4しか配置できない(オリジナルファームおよびdemov1.7.4はもっとせまい間隔で置ける)とか、ちょろちょろと不満はあるんだけども。
カスタムファームへの更新手順
まぁ「祭日/休日/祝日」さんの記事に掲載されてる手順がそのまんまなんですが、どのファームの場合でも、
- まっさらのmicroSDを一枚準備。FATかFAT32でフォーマットしておく
- ダウンロードしたCFWのアーカイブを展開、SDのルートに「script」フォルダをまるっとコピー
- 中華パッドをシャットダウン、先のSDを挿入して起動
- 勝手にファーム更新スクリプトが実行されるので、「SD抜いてけろ」と指示がでるまで待つ
- 「SD抜い(ry」が出たら指示通りSDをすっこ抜くとリブートするので、これにて完了
闇市、すげー
で、アプリを入手するマーケット環境のお話。
最初はAndAppStoreやらAndroid Freeware Directoryなどの非公式マーケット(っていうのか?)を利用してたんだけども、たとえばDolphin Browserの最新版なんかが入手できなくて不便だなーと思ってたら、なんかすごいのが出てきた。
最近marketアプリを載せていないAndroid端末(SmartQ、aPad、Archos7、EKEN M00x、WebStation、などなど…)が増えて来ました。検索にヒットする最大数の制限があったり、一部アプリが見つからなかったりと制限もあるんだけど、ほとんどのアプリはこれでインストールできちゃうので、わざわざ野良apk探す必要がなくなって、めっちゃ快適。ともかくダウンロードしてSDに放り込んでおけば、ファーム入れ替えだろうと新機種入手だろうとなんの不安もなくなるし。作者さんに感謝!
そこで、マーケットのアプリを検索、閲覧、ダウンロード&インストールできる勝手アプリがあったら便利じゃない?
と思って作ってみましたので公開します。
ePad雑感 ― 2010年07月20日 05時08分03秒
めずらしく連投。これまでは主にソフトウェアの環境部分しか書いてなかったので、それ以外の部分についての雑感をば。
タッチパネルディスプレイ
まずディスプレイ周りなんだけど、液晶の品質は決してよくない。コントラストもあまり高くないし、タッチパネル層があるせいか、発色もあまりあざやかではなく目にあまり良くない感じ。視野角は、横長に持ったときの左右は結構良好で色が変わって見えることもないんだけど、上下方向は結構狭い感じ。
タッチ操作自体は、感圧式ってのもあるんだろうけど、クセが強くてちょっとコツがいる。爪の先で押し込んで、擦り付けるように滑らせるような感じでようやく思ったように操作できるかな。場所によってはタップの認識が悪い箇所もある。
プロセッサのパフォーマンスの問題もあって、ドラッグ操作なんかは追従性が悪く、フリックしたつもりが終点あたりでタップが成立しちゃって余計な画面を開くこともしばしば。コツをつかめばある程度思ったようにはなるけど、iPhone / iPadなんかと比べるとものすごいストレスを感じる。まぁ比べるのが間違ってるんだけど。
電源と発熱
これはちょっとひどい。まずACアダプタが熱持ちすぎな上、本体側の電源が入ってるときに充電すると、アダプタ自体が結構耳障りな「ジー」という音を出す。ほぼ満充電になると低減されるんだけど。
本体の発熱も結構なもので、CPUモジュール周辺とバッテリは結構熱くなる。バッテリのすぐ上にWi-Fiモジュールが配置されてるんだけども、バッテリからの熱を受けてか、これも結構熱を持つ。
で、ある程度の時間を連続運転してると、スピーカーにノイズが乗り始めて、たとえボリュームをOffにしていてもいやな音を出す。ただ、これは後述の「手術」でこのところ発生しなくなったので熱が原因じゃなかったのかも知れないけど。
パフォーマンス
まぁ使い心地の面では、これが最大のネックかも。cpuinfoは次のとおり。
/ $ cat /proc/cpuinfo Processor : ARM926EJ-S rev 5 (v5l) BogoMIPS : 174.48 Features : swp half thumb fastmult edsp java CPU implementer : 0x41 CPU architecture: 5TEJ CPU variant : 0x0 CPU part : 0x926 CPU revision : 5 Hardware : WMT Revision : 0000 Serial : 0000000000000000BogoMIPSが174.48ってことは、実クロックは約350MHzってことだろうか。そりゃもっさりしてるわけだ。
ちなみに他のWM8505搭載中華パッド(M002とかM70003とか)もBogoMIPSはこの値みたいね。
画面描画も結構なボトルネックらしく、ブラウザつかってても、画像が多めのページはレイアウト/スクロールとも極端に鈍くなる感じ。さらに画面表示をポートレート(縦長)にすると、さらに全体の描画パフォーマンスががた落ちするのが結構ストレス。動画とかどうでもいいから、Webブラウジングくらいもう少し快適になるといいんだけどなぁ。
安定性
電源周りのところで書いた、一定時間使用してるとスピーカーにノイズが乗る現象、これが発生すると、高確率で電源が勝手に落ちてた。で、その後しばらくは電源を入れてみてもブートシーケンスの途中で止まるか、ホーム画面が表示された瞬間にバッテリ残量0%で勝手にシャットダウンしてしまう現象も。こうなると、そうとう根性入れて起動を繰り返さないとまっとうに立ち上がってくれなくなってた。さらに、勝手シャットダウンからの立ち上げで、一見普通に立ち上がったように見えてタッチパネルが無反応になる罠まで装備してたし。なんど本気で「文鎮になっちゃった」と思ったことか。
ただし今は、内部のカメラ(カメラ搭載機種なのよ、これ)の接続ケーブルを取り除いたら、うそのようにこの不安定な状態が発露しなくなったのだが、これ、なんでだろ?
結論
といった具合で、たとえ安定動作したとしても、使い方は結構割り切らないとダメな感じ。Android搭載なだけあってGoogleのサービスとの連携は非常に具合がいいので、GmailやGoogleリーダーをライトに使うとか、いくつかのサイトを定期巡回するくらいの使い方なら、まぁ使えるかな。iPhoneよりは画面が広いので、ページによっては見やすいしね。
乙
と、ここまでばたばたとePadがらみの記事を連投したけど、たぶんこれでおしまい。
っていうのも、カスタムファーム当てる前にブラウジングのストレスが結構ひどかったので、SmartPad落札しちゃったのよね。んで、今日到着予定なのよ。だもんで、次の中華パッドネタはSmartPadになります。ePad、乙。使い道はなんか考えるよ。
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