中華パッド買っちゃった ― 2010年07月13日 05時00分13秒
なんとまぁ、気がついたら半年振りのエントリになるわけなんですが。 プログラミングネタもなくはないんだけど、エントリタイトルのとおり「中華パッド」なるものを買っちゃったのでネタにしてみる。
「中華パッド」ってなによ?
なんて説明するまでもないような気もするけども、ごく一部での呼称のような気もするので、ちょっと説明。
ここで「中華パッド」と呼んでいるのは、中国のメーカーが製造しているAndroidを搭載した低価格のタブレットデバイスのことで、他にも「aPad」とか「iPed」とか呼ばれているシロモノ。
4月の終わりごろにEngadget日本版で紹介されたEKEN M001を皮切りに、同じくEKENのM003やMoonse E7001など、いまや結構な種類のものが出回っているが、大体が
- ARM系の(自称)600MHZ程度で駆動するプロセッサ
- 7インチタッチスクリーン。大体感圧式
- 2GB程度の内蔵ストレージ
- 128MB程度のメモリ。256MBのものもなくはない
- OSはAndroid 1.5または1.6。マーケットに対応してないものも
憧れはMoonse E7001
じゃあどれ買ってもおんなじなのかというとそうでもなく、現在出回っているものは
- WonderMedia WM8505を搭載した、自称600MHz・実質300MHzの地雷モデル
- Rockchip RK2808を搭載した600MHzのまともなモデル
前者はEKENのM001、M002、M003、M70003、ePad、FlyTouchなどがあり、後者はMoonse E7001やSmartPADがある。まぁ、SmartPADはごく最近登場したばかりなんだけども。
買うなら当然RK2808を搭載したもの、すなわちE7001が本命になるんだけども、ちょっと前まで中華系ガジェットを扱ってるショップでも入荷が大変らしく納期がまったく見えない状況だったので在庫がある程度落ち着くまで待ってようと思ってたんだけど、先月の中ごろにふとオークションを覗いたらE7001風味の筐体のやつが1.5万で残り時間3分という状況だったのでうっかりそのまま落札しちゃったわけで。
よくよく見ると...
納期は6月下旬~7月上旬と、即納状態ではなかったんだけど、その時点では中華系ガジェットショップでも比較的納期が早いと思われていたGreen-Tool(通称「緑」)でも出荷がどんどん遅れている状況だったので「おお、わりといいもの落札したぞ」とかほくほくだったんだけど、よくよく確認すると
- メモリが256MBも搭載されてる(E7001は128MBモデルしか聞いたことがない)
- OSがAndroid 1.6(普通E7001はAndroid 1.5)
- 外付けのUSB兼Ethernetアダプタがついてる(E7001はミニBが2つあるだけでそんなアダプタ刺さらない)
そう、これ、ePadまたはFlyTouchだったんですよ。地雷踏んじゃった orz
付け加えておくと、出品者さんがE7001だと謳っていたわけじゃなく、dara-jが見た目で勝手に「お、E7001じゃね?」と慌てただけのお話で、別に誰にもだまされたわけじゃないんです。が、まぁePadならあのタイミングでも1.1万くらいで即納があったし、ねぇ...
そんなこんなで地雷だったんですが、使ってみると初Androidとしてわりと遊べてて、今のところ半分満足って感じなわけで、この次はどんな環境にしてみたかとかをネタにしてみたいと思ってたり。
最後にオマケ程度で画像を貼っときます。この外箱はちょっとめずらしいかも。
ePadに入れてみたアプリ ― 2010年07月19日 18時12分16秒
前回の続きでどんなアプリを入れたかをネタにしてみる。
現在はカスタムファームウェア+黒い(wマーケットでもっと快適な環境(ったってタカが知れてるが)になっているのだが、なにかの参考になるかもしれないので、「野良アプリ」で環境を整えた内容を記しておくことにする。
ただ、ePadにはデフォルトで「File Browser」アプリがインストールされてて、ローカルストレージ/SDカードに容易にアクセスできたので、apkさえ送り込めればインストールは何の苦もなかったんだけど、他の中華パッドはどうなんだろか。
マーケットはインストールされてるものの...
出荷時の状態で公式のマーケットアプリがインストールされてるんだけど、最初にsimejiをインストールして以降なぜかダウンロードがほとんどできない状態に陥った。
2chの関連スレで得た情報を元に、いったんシステムに登録したGoogleのアカウント情報をクリアすると、またひとつだけはインストールに成功するのだが、なんだかいくつものアプリが予約されているらしく、電源Off → 起動 とすると、欲しくもないアプリが1つだけインストールされてまたダウンロードNG状態になるので、あきらめて野良アプリを探すことに。
かき集めて入れてみたもの
simeji
http://www.adamrocker.com/blog/
ともかくこれかOpenWnnをインストールしないと日本語入力ができないので、最優先で。これだけはマーケット経由でインストールできちゃったのだが、どっかで野良apk配布してるのかな?
Dropbox
http://www.dropbox.com/android
これ入れておくと、野良apkを他のPCなんかで探してDLしてから送り込んだりもできるので便利。
当然マーケットでも配布されているのだが、ありがたいことに上記リンクのダウンロードページから直接apkも落とせる。
Evernote
http://s.evernote.com/androidbeta(直接apkリンク)
公式ページをいくら探し回っても「マーケットから落としてね」という情報しか見つからなかったんだけども、WEBマーケティング ブログさんのエントリ「Evernote for Android(アンドロイド アプリ)はやっぱり便利だった - WEBマーケティング ブログ」を見ると、ベータ版のURL(上記の直リンURLね)が。これ、まだ生きてるんですわ。
このエントリを書いてる2010年7月19日現在の公式版(ver 1.4)と違って、ブラウザの共有から呼び出したときにページタイトルがちゃんと入るので、マーケットが利用できたとしてもこっち入れておくのを個人的にはお勧め。
Dolphin Browser
どうやら定番らしい、Firefoxっぽいタブブラウザ。Android Freeware Directoryからいささか古いverがDLできる。
ジェスチャ機能はこのデバイスにはちょっと重たい機能だけど、まぁデフォルトのブラウザよりは使いやすいんではないかと。
ES File Explorer
http://m.slideme.org/application/es-file-explorer
SMB(Windowsファイル共有)やFTPにも対応したファイラアプリ。これも定番なのかな。入れておくとLAN経由でファイルを送り込むのに便利。
ConnectBot
http://code.google.com/p/connectbot/
SSHクライアント。ローカルコンソールにも接続できる。
一応外付けキーボードでも使えたりしたんだけど、CtrlキーやEscキーの送り方がわからんので、うっかりviやらtopやら立ち上げちゃうと別セッションからkillするハメに。まぁcpuinfoを覗いて鬱になるには必要か。
SeePU
http://andappstore.com/AndroidApplications/apps/SeePU
CPUやメモリの使用状況やネットワークの転送状況を通知バーに表示してくれるユーティリティ。別になくてもいいんだけど、CPUが立て込んでるときはフリック操作が思ったようにいかなかったりするのでちょっと参考にして様子みたりしてる。
Apollo Task Killer
http://slideme.org/application/apollo-task-killer
タスクマネージャみたいなもんか。ホーム画面にウィジェットを設置して、余計なアプリを一括強制終了できたりするみたいなんだが、主にタスクスイッチャとして使ってる。
使ってみた感想
正直、出荷時状態じゃ重たすぎ。Webくらいはなんとか見られるんだけど、画像が多いページなんかは極端に重くなったりするし。メニューがポップアップするときとかも妙に重いし、どうも画面描画周りが致命的に遅いっぽいんだよなぁ。
ただ、マイナー機種なのでカスタムファームウェアはあきらめてたんだけど、こないだから2種類くらい出回り始めてて、これらを適用するとずいぶんと反応がよくなったので、そこらへんはまた別エントリで。
カスタムファームウェアとマーケット環境 ― 2010年07月20日 04時30分38秒
さて、しつこくePadネタですよ。
カスタムファームウェア2種
このあたりが(中華に限らず、かな?)Androidデバイスの面白いところで、海外(に限らないんだろうけど)のgeekな方々がカスタマイズ版ファームウェアを作成してたりして、これを入れるとパフォーマンスや安定性が改善したりするんだそうで。
EKEN M001やMoonse E7001ではわりと早くから出回っているのは知ってたんだけど、ePadはマイナー機種なので「まぁ出ないだろうなー」と思ってたんだけど、前回のエントリの最後にもちょこっと書いたが、ありがたいことにこのマイナー機種でも2種類は存在していることが確認できた。
demov 1.7.4
まずは、2chの本スレの以下のレスで紹介されてた「demov174」。
epad gom flytouch使ってるやつ「1.7.4」てのはファームウェアのバージョンなんだけども、dara-jが入手したePadはなぜか最初からこの1.7.4だった。ためしにこれ入れてみたところ、アプリは初期状態と大体同じだったんだけど、タッチパネル周りが調整されてて、フリックしたいのにタップ確定、みたいな誤操作がずいぶんと減った上に、リストのスクロールなんかがスムーズになって全体的に以前よりキビキビとした動作になった。カスタムファーム、すげーな。
このファームためしてみ
このフォーラムの#11
ttp://www.slatedroid.com/vbulletin/showthread.php?1937-epad-firmware-anyone-interested-in-getting-a-copy-to-port-over/page2
ttp://www.4shared.com/get/QLs2AYSH/demov174.html.
1.7.4
ただ、次に紹介するSlatedroid 1.3系と比べると、バッテリ残量表示の精度があまりよくなく(これはオリジナルファームも同じ)、結局は使わんことに。
Slatedroid 1.3 FlyTouch Edition
確か「ePad」がらみで検索したときにたどり着いたと思うんだけど、こんなありがたい情報を載せてるサイトさんが。
翌日、気を取り直してググりまくりました。っと言うほどでもなかったです。(今思うと)どうやらまったく同じ機種を購入されてて、これまたdara-jもよくこの状態になったんだけど、ブートシーケンスの途中で止まってにっちもさっちもいかない状態を、このカスタムファームインストールで改善されたとのこと。
何十回目かは覚えていませんが、ここのFlytouch/Epadのフォーラムのダウンロードタグにそれらしきものを見つけました。
http://www.slatedroid.com/vbulletin/forumdisplay.php?60-Flytouch-Epad
"Slatedroid1.3-flytouch-edition V2"というファイルをダウンロードしました。
少し補足しておくと、上記引用のURLはフォーラムで、カスタムファームはこのスレッド(?)のレスに添付されてます。探してみてください。
「祭日/休日/祝日」さんは「V2」という新しいバージョンを入れてますが、dara-jはこれのひとつ手前の「Slatedroid1.3-flytouch-epad-editions」のほうを使ってます。まぁ深い意味はないんだけど、デバイスの調子が悪いときにとっかえひっかえファームを入れ替えてみて、これが一番安定してたので。
こちらもタッチパネルの感度やスクロールパフォーマンスが向上してる上、バッテリ残量表示の精度がよくなってる(気がする)のでかなりお気に入りな状態。まぁ、壁紙がWVGAじゃなくて左右が切れてるとか起動時のスクリーン表示がちょっとアレだとかホーム画面のアイコンが1画面あたり4 x 4しか配置できない(オリジナルファームおよびdemov1.7.4はもっとせまい間隔で置ける)とか、ちょろちょろと不満はあるんだけども。
カスタムファームへの更新手順
まぁ「祭日/休日/祝日」さんの記事に掲載されてる手順がそのまんまなんですが、どのファームの場合でも、
- まっさらのmicroSDを一枚準備。FATかFAT32でフォーマットしておく
- ダウンロードしたCFWのアーカイブを展開、SDのルートに「script」フォルダをまるっとコピー
- 中華パッドをシャットダウン、先のSDを挿入して起動
- 勝手にファーム更新スクリプトが実行されるので、「SD抜いてけろ」と指示がでるまで待つ
- 「SD抜い(ry」が出たら指示通りSDをすっこ抜くとリブートするので、これにて完了
闇市、すげー
で、アプリを入手するマーケット環境のお話。
最初はAndAppStoreやらAndroid Freeware Directoryなどの非公式マーケット(っていうのか?)を利用してたんだけども、たとえばDolphin Browserの最新版なんかが入手できなくて不便だなーと思ってたら、なんかすごいのが出てきた。
最近marketアプリを載せていないAndroid端末(SmartQ、aPad、Archos7、EKEN M00x、WebStation、などなど…)が増えて来ました。検索にヒットする最大数の制限があったり、一部アプリが見つからなかったりと制限もあるんだけど、ほとんどのアプリはこれでインストールできちゃうので、わざわざ野良apk探す必要がなくなって、めっちゃ快適。ともかくダウンロードしてSDに放り込んでおけば、ファーム入れ替えだろうと新機種入手だろうとなんの不安もなくなるし。作者さんに感謝!
そこで、マーケットのアプリを検索、閲覧、ダウンロード&インストールできる勝手アプリがあったら便利じゃない?
と思って作ってみましたので公開します。
ePad雑感 ― 2010年07月20日 05時08分03秒
めずらしく連投。これまでは主にソフトウェアの環境部分しか書いてなかったので、それ以外の部分についての雑感をば。
タッチパネルディスプレイ
まずディスプレイ周りなんだけど、液晶の品質は決してよくない。コントラストもあまり高くないし、タッチパネル層があるせいか、発色もあまりあざやかではなく目にあまり良くない感じ。視野角は、横長に持ったときの左右は結構良好で色が変わって見えることもないんだけど、上下方向は結構狭い感じ。
タッチ操作自体は、感圧式ってのもあるんだろうけど、クセが強くてちょっとコツがいる。爪の先で押し込んで、擦り付けるように滑らせるような感じでようやく思ったように操作できるかな。場所によってはタップの認識が悪い箇所もある。
プロセッサのパフォーマンスの問題もあって、ドラッグ操作なんかは追従性が悪く、フリックしたつもりが終点あたりでタップが成立しちゃって余計な画面を開くこともしばしば。コツをつかめばある程度思ったようにはなるけど、iPhone / iPadなんかと比べるとものすごいストレスを感じる。まぁ比べるのが間違ってるんだけど。
電源と発熱
これはちょっとひどい。まずACアダプタが熱持ちすぎな上、本体側の電源が入ってるときに充電すると、アダプタ自体が結構耳障りな「ジー」という音を出す。ほぼ満充電になると低減されるんだけど。
本体の発熱も結構なもので、CPUモジュール周辺とバッテリは結構熱くなる。バッテリのすぐ上にWi-Fiモジュールが配置されてるんだけども、バッテリからの熱を受けてか、これも結構熱を持つ。
で、ある程度の時間を連続運転してると、スピーカーにノイズが乗り始めて、たとえボリュームをOffにしていてもいやな音を出す。ただ、これは後述の「手術」でこのところ発生しなくなったので熱が原因じゃなかったのかも知れないけど。
パフォーマンス
まぁ使い心地の面では、これが最大のネックかも。cpuinfoは次のとおり。
/ $ cat /proc/cpuinfo Processor : ARM926EJ-S rev 5 (v5l) BogoMIPS : 174.48 Features : swp half thumb fastmult edsp java CPU implementer : 0x41 CPU architecture: 5TEJ CPU variant : 0x0 CPU part : 0x926 CPU revision : 5 Hardware : WMT Revision : 0000 Serial : 0000000000000000BogoMIPSが174.48ってことは、実クロックは約350MHzってことだろうか。そりゃもっさりしてるわけだ。
ちなみに他のWM8505搭載中華パッド(M002とかM70003とか)もBogoMIPSはこの値みたいね。
画面描画も結構なボトルネックらしく、ブラウザつかってても、画像が多めのページはレイアウト/スクロールとも極端に鈍くなる感じ。さらに画面表示をポートレート(縦長)にすると、さらに全体の描画パフォーマンスががた落ちするのが結構ストレス。動画とかどうでもいいから、Webブラウジングくらいもう少し快適になるといいんだけどなぁ。
安定性
電源周りのところで書いた、一定時間使用してるとスピーカーにノイズが乗る現象、これが発生すると、高確率で電源が勝手に落ちてた。で、その後しばらくは電源を入れてみてもブートシーケンスの途中で止まるか、ホーム画面が表示された瞬間にバッテリ残量0%で勝手にシャットダウンしてしまう現象も。こうなると、そうとう根性入れて起動を繰り返さないとまっとうに立ち上がってくれなくなってた。さらに、勝手シャットダウンからの立ち上げで、一見普通に立ち上がったように見えてタッチパネルが無反応になる罠まで装備してたし。なんど本気で「文鎮になっちゃった」と思ったことか。
ただし今は、内部のカメラ(カメラ搭載機種なのよ、これ)の接続ケーブルを取り除いたら、うそのようにこの不安定な状態が発露しなくなったのだが、これ、なんでだろ?
結論
といった具合で、たとえ安定動作したとしても、使い方は結構割り切らないとダメな感じ。Android搭載なだけあってGoogleのサービスとの連携は非常に具合がいいので、GmailやGoogleリーダーをライトに使うとか、いくつかのサイトを定期巡回するくらいの使い方なら、まぁ使えるかな。iPhoneよりは画面が広いので、ページによっては見やすいしね。
乙
と、ここまでばたばたとePadがらみの記事を連投したけど、たぶんこれでおしまい。
っていうのも、カスタムファーム当てる前にブラウジングのストレスが結構ひどかったので、SmartPad落札しちゃったのよね。んで、今日到着予定なのよ。だもんで、次の中華パッドネタはSmartPadになります。ePad、乙。使い道はなんか考えるよ。
SmartPad、遊べます。 ― 2010年07月26日 03時35分37秒
予定通り入手。
前回の終わりに書いた通り、SmartPadを入手しました。まずは外箱と本体の画像を。
外箱のDROID君がなんだかかわいいなぁ。
ePadと比べてどうよ?
細かいスペックだとかはまとめwikiの「SmartPAD」のページあたりでも参考にしていただければいいと思うんだけど、ePadとの比較を軸に、ざっくりと感想をば。
- さくさく動く。CPUだけ取ってみてもBogoMIPSでの比較で1.7倍くらいあるので。多分ディスプレイコントローラ周りも違うのではないかと。
- 液晶の発色はなかなか良好。輝度はePadにくらべて若干暗めなんだけど、まぁ実用的なレベルではないかと。パネルの透明度も若干高いような気が。
- タッチパネルの感度良好。おかげでこすり付けるような操作は不要に。ただ、感度とは別に困った問題も。個体差かもしれないけど、後述。
- 質感・造りともだいぶ良好。ePadはどうみてもおもちゃレベルだったんだけど、こちらはずいぶんとマシ。
- ACアダプタがわりとしっかりしてる。不快なノイズを出したり、極端に熱くなったりもしない。
- 本体の発熱が低い感じ。AC挿しっぱなしで連続動作させてても、低温やけどの心配はない程度だと思われ。ePadはちとしんどかった。
- 公式マーケットアプリがなんの問題もなく動作。予備用に闇市も入れてるけど、ほぼ出番なし。
- バッテリ持ち良好。だと思う。油断してると結構減ってるときもあり。よくわからん。
- 加速度センサがついてるので、傾き検出を利用するアプリなんかもちゃんと動く。描画スピードもあいまってポートレート/ランドスケープの切り替えがスムーズなので、自動切換えが充分実用的。まぁiPhoneやiPadほどじゃないんだけど。
- 安定性良好。今のところ、の話だけど。まぁ起動しないなんてことはいままで一度もないし。
並べてみると、どうよ?
次は並べて撮った画像をば。
あんまキレイな写真じゃないんだけど、左がePad、右がスマパ。短辺はスマパが、長辺はePadのほうがそれぞれ若干短い。ただ、ePadより造りがしっかりしているせいか、持った感じでは少し重く感じる。
重ねてみた写真。上がスマパね。この写真だとスマパのほうが厚く見えるけど、それは端子部の作りのせいだと思われ。実際はたぶん同じくらい。
いいことばかりじゃないんだ、これが。
こんな感じで圧倒的にスマパのほうが実用度が高いんだけども、実はePadに比べてつらいところや、機種固有/個体差の部分で悪いところもあるんだよね。
- OSが1.5。たまにインストールできないアプリがある。Tuboroidがマーケット経由でインストールできなかったときは泣きそうになったし。開発元さんのブログに貼られてた0.2.2.20d.rc3が入ったので助かったが。って、あれ?もうrc5まで出てたのか。
- メモリが少ない。やっぱ128MBはしんどいや。裏に回ってるアプリはメモリが足りなくなると自動的に終了したりするみたいなんだけど、そのせいか急激にCPUを占有することもしばしばあって、たまにいらいらくる。
- ボタンの配置がちょっと使いづらい。ポートレート側にすると、Backボタンやボリューム上下が下にくる作りなので結構操作がつらくなる。
- 電源スイッチが操作しづらい。スマパの電源スイッチはスライドスイッチなんだけども、電源OnのときもOffにするときもスライドさせたまま3秒くらいキープしなきゃならん。しかも硬いし。
- 自主的にスリープさせる手段がない。指先が痛いのを3秒我慢してシャットダウンオプションを表示させても、「マナーモード」と「電源を切る」の2択のみ。持ち運ぶのに、いちいちシャットダウンしろと?
- タッチパネルの誤検出がひどい。いまのところこれが最大の問題。場所によるんだけど、タップしたところから3cmほどずれた位置を検出したり、爪の先でタップ&ホールドしてると左右に小刻みにドラッグ扱いされてたり。まぁ個体差なんだろうけど。
- Wi-Fiの感度が悪い。Wifi Analyzerというアプリで受信状況を比べてみたら、元々あまり感度がよくないePadよりもさらに10dBmほど弱い。まぁ自宅や会社では問題なく使えてるんだけど、公衆無線LANサービスとかちゃんと使えるのかなぁ。
- ACアダプタを常に持ち歩く必要があり、ちょっと面倒。コネクタがPSPとほぼ同じ、という話を聞いてたのでUSBでPSPに給電するケーブル+コネクタを調達したんだけども、スマパのアダプタは9Vなので残念ながら使用できず。
- SDカードスロットがちょっとアレ。カード挿すとゴムキャップしまらないし、カードの取り出しがちょっと難しいし。dara-jはやっちゃってないけど、カードスロットの上のスキマに間違って挿入しちゃうと、分解しないと救出できない事態に陥るらしいし。
バックライト消灯設定で、いいアプリがありましたよ
タッチパネルの問題はハードそのものの問題であきらめて慎重に操作するしかないんだけど、もうひとつかなり不便を強いられてた問題が「自主的にスリープできない」問題。iPhoneみたいに静電容量方式なら、ポケットなんかに入れておいても誤動作することがほとんどないのでいいんだけど、感圧式だとそうはいかないし。
バックライトが消えてからの復帰はロックがかかるので、そこまで待てばかばんに入れられるんだけども、設定可能な最小値が1分と、常用するには短く、待つには微妙な長さしか調整できないし。常時点灯との切り替え操作をするにしても、「設定」→「サウンド&画面設定」と2階層潜った上に一番下までスクロールさせるとか、そもそも操作そのものが面倒くさいし。
と思ってたら、ちょっとよいアプリが見つかったですよ。Speed Setting。
これは輝度やボリューム、WiFi、GPS(スマパにはないけど)、Bluetooth(これもスマパにないけど)などの設定へのアクセスを簡単にするユーティリティで、通知バーに常駐させておけばどのアプリを使用している最中でもこういった設定の変更がさくっと行えるってもの。
で、このアプリで設定可能な項目の中に「Screen Timeout」があって、これで常時点灯と消灯時間設定をすぐに切り替えて使えれば結構便利だなぁと思ってインストールしてみたら、なんか隠しパラメータへのアクセスまでできるようになるらしく、消灯までの最短時間を15秒に設定できるんですわ。これでさっさとかばんに放り込むことができるようになって、今ちょっと幸せ。まぁ本当のスリープではなくバックライトを消してるだけなので、当然バッテリは黙々と消費されちゃうんだけど。
結論:それでも結構遊べます
後半で結構ネガティブな要因もいくつか書き連ねたんだけども、このくらいのスペックなら、結構使えます。WVGAの解像度はiPhoneに比べるとやはり広くて、少なくとも定点観測的なWebブラウジングなら充分実用性があり、実際入手してからこっち、自宅でのブラウジングはほとんどスマパで済ませてるしね。こんなデバイスを1.3万くらいで入手できるとは、いい時代になったもんだ。
初期状態でも特に不満はなかったんだけど、はい!OK! さんが作成されてるカスタムファームを適用するとさらに快適になるのだが、それはまた今度。ePadに比べると更新作業がちょっぴり面倒なんだけどね。
蛇足
どのくらいさくさく動くかを見せようと、YouTubeの動画でも貼ろうかと思って探したら、なんだかドイツの1&1のやつばっかり引っかかるのよね。まぁE7001とほぼ同じような感じだと思うので、気になる人はE7001の動画でも参考にされればよいかと。
蛇足2・SDカードの取り出し方
ネガティブ要因でSDカードを取り出しづらい話を書いたんだけど、ちょっとしたコツをば。
仕込まれてるバネはわりと強めなので、爪の先でカードをぐっと押し込んだ状態から一気に離すとびょ~んとカードが飛び出ます。どっかに飛んでっちゃわないようにガードしておけばこのやり方ですんなり取り出せるのではないかと。
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